kuwachann2006-10-12

時々傷跡のことで心配したりするけれど、毎日がゆっくりと順調に過ぎて行く。


昨日は癌科の先生のところに行った。BWHにいる時点滴をさした左腕がはれてしまってMRIをとったのだが、その腕がまた少し腫れているし、首に差し込んであったチューブを取った後がなかなか治らない。感染症にでもなっていたら大変だと、本当は12日に行く予定だったのだが、アポを2日はやめてもらった。ここでも私が非常に元気なのをとても喜んでくれた。医者の言葉を借りると"you look like hell, but doing great"なのだそうだ。懸念の部分は今のところ心配はいらず、様子を見るように言われる。短い距離の散歩を2度した。


現在のところ、カロリーは全て経腸チューブから取っている。1500カロリーを13時間かかってお腹に入れる。写真はチューブの先端。お腹の中にチューブが入っていて写真のバルブがお腹の外についている。ポンプに入れた練乳のような栄養の袋を点滴などをつり下げるようなコロのついているスタンドに下げてチューブを通して1時間に100mlずつ注入して行く。いくら寝るのが好きな私でも13時間はとても眠れないので、毎朝スタンドをゴロゴロと押してキッチンまで出て来て、注入しながら新聞を読んだりメールをチェックしたりしている。(鎮痛剤他の薬も液体になっていて、このチューブで入れている。)


例のインド人のオバさん「マニークさん」が訪問してくれたのは、今朝そうやってポンプで栄養を注入中の時だった。マニークさんはもともと足が弱いのだが、最近また転んだらしい。サーモスボトルに入った紅茶を片手にゆっくりゆっくり歩いて家に来てくれた。食道を取り除いた後胃がどのような機能を果たすのかの説明を聞いた後、「絶対大丈夫だから。御祈りするから」と大保証をしてくれて帰って行った。まだ彼女の家までは歩けないけれど、もう少し元気になったら彼女とゆっくり散歩しよう。でもその前にバラの花を買って彼女の神様にお礼に行かなきゃ。


ところで、精神的には抗がん剤放射線治療の時よりずっと元気だ。


米国の主婦達は乾燥機をよく使う。30年近くもこちらに住んでるのにまだまだ日本人の私は、未だにかなりの物を干すのだが、ソックスやタオル類は乾燥機に入れてしまう。ところが、乾燥機にいれるとソックスが一足はかならずシングルになる。洗濯は1週間に1、2回まとめて行うのだが、男の子2人がいると似ていて異なるソックスを一度に山のように洗うわけで、片方洗い忘れたり、乾燥機の中でシーツにくっついたりしてしまう。次に洗濯した時に片割れがみつかることも良くあるので、迷子になったソックスをずっとキープしていたのだが、それがかなりの数になった。息子達が大学に行ってからもう3,4年にもなるのにずっとそのままだったのだ。なかなか整理する時間がなかった。。。というか怠惰だったと言うべきか。


身体は余り動かせないけど、時間はたっぷりある。今日は迷子のソックスが本当に迷子なのか確認して捨てる作業を行った。この調子だとリハビリ中にウチの整理が少しできるかもしれない。


寒かったので散歩にはダウンのコートを着た。1度しか出なかったけど、距離は昨日の2倍。