中村勘三郎さんに合掌

中村勘三郎さんが亡くなった。ブログのここにも書いたように、2004年に平成中村座がボストンに来た時舞台のお手伝いをし、お話をする機会があった。

早期発見だし、まだ若いから絶対に回復なさると信じていたのでとても悲しい。

同年代というのは大きなインパクトがある。

私が勘三郎さんのことを知ったのはNHK大河ドラマの新・平家物語平敦盛を演じられた時。今ウィキで調べてみると72年、彼が17歳の時だ。すごく生意気な感じで、その頃のグループサウンズとか同級生でかっこいい男の子と較べるとやぼったくて「ふ〜〜ん」というぐらいの感じだった(時代劇だから当たり前なんだけど。)

でも2004年にお仕事した時は「芸を極めてすごい人なのに、私みたいな普通の人に気さくに話しかけて下さる凄い人だ」と舞い上がった。「同級生の年齢なのに精進して芸を高めると、こんなになるんだな〜〜」とふつ〜の私はうちのめされたのだ。

ボストンでは七之助さんと「連獅子」を演じられた。ライオンの親子の関係を実の親子が演じるわけで、決まった型の踊りの中から吹き出して来るお二人のパーソナルな緊張にとてもドキドキした。

癌サバイバーであることを当然のことのように捉えて生きてる今日この頃。自分の手術の経過を思い起こすと、私だって肺水腫で肺炎になる可能性はいくらでもあった。

毎日を大切に生きなきゃ。