5月、某社のプレスカンフェレンスでここに来た時の空港は大混雑だった。その時は到着時間が夜12時近くだったのだが、蒸し蒸しとした温度の中ホテルへのタクシーを1時間ほど待たなければならなかった。今夜の空港は閑古鳥でタクシーが列をなしてまっている。ラスベガスは過去6年で人口が130万人増え、住宅バブルが全米で最高に大きくなった場所だから今回のバブル崩壊サブプライムローンの痛手をもろに受けている。それに賭博という「あだ花」の産業はお小遣いが使えて成り立つものだから当然人が来ない。5月に工事中だった新しいホテル3軒の屋上にはクレーンが載っているけれど1軒以外(これはドバイの王子様の出費らしい)作業は中止になっていて、まるで墓標のようだ。

滞在したホテルはストリップの場末。何しろ週日1泊が40ドル(今の換算率だと3500円ぐらい?)実は5月にエルビスのそっくりさんショーを見に来たところだったことが判明。


安いから当然だけど。。。


赤い絨毯は黒ずんでシミだらけ。ベッドスプレッドはペラペラで色褪せている(ベッドバグがいるんじゃないかしらと不安になるぐらいだ。)バスのネジも黒ずんでいるし、シャワーカーテンも年期が入っている。給湯のがらんをシャワー用に回してもお湯が半分しかシャワーにまわらない。部屋にミネラルウォーターもコーヒーメーカ−もない!

5月のホテルはピカピカで1流。こっちは場末の3流。格の違いもあるけれど、景気の衰退や、賭け事文化の悲しさを痛感する。