保証人になったりローンを組んだりする時、日本では実印を使う。サインしかない米国でそういう大事な書類に署名をするときはnotary public(公証人)の前でサインをして、公証人の印と打ち出し判を証拠として打ってもらう。公証人の印を押せるのは銀行の特別のスタッフ、弁護士、税理士などである。実印は自分の家で押せるのだが、米国の場合は公証人を探してその人のところに書類を持って行かなければならないのでかなり面倒である。


実は夫がサインしなければならない書類があって、バタバタパッキングをしている午前中にサインをしてもらった。ところがよく見ると公証人のサインが必要と記してある。時計をみると、すでに12時5分!もう銀行は閉まっている。夫がスペインから帰ってくるのは1週間後で、このままでは手続が遅れてしまう。それに本来なら公証人の目の前でサインしなければならないのに、もうサインをしてしまった!図書館に電話をすると「今日は雪で閉鎖です」というレコーディングが聞こえて来た。仕方がないので友達に電話を掛けまくった。


もつべきものは友!
グルメグループの1人が公証人であることが分り、空港に出掛ける30分前に雪の中を判を貰いに走った。今週は仕事も少なくノンビリした週の筈だったのだが結局はバタバタになってしまった。