未だに整理整頓。。。?

お昼前に夫がオーストラリアに発った(正確には飛行場に向かって)。最後の最後までギターを持って行くかどうか迷っていたのだが、結局持たなかった。今回は3週間であまりにも様々な所を移動するので泣く泣く諦めたのだが、50過ぎてからの手習いなので3週間も弾かないと譜面を忘れるし指が動かなくなるらしい。


さて、夫のせいでという訳ではなく単にお掃除が嫌いだからなのだが、7月4日が独立記念日で休みだったこともあり、今週はわさわさと締まりのない日々が続いた。お昼や朝をしっかり食べるとどうしてもその後休息が必要になる。しかたがないのでベッドルームに行って日本で仕入れた本を手に取る。今週は村上春樹の訳した「グレートギャツビー」を読んだ。大学時代にも読んだことがあるし、村上さんがこの作品をあがめている事も知っていたのだが、私にとってもは別に特別の作品ではなかった。5月に本屋でこの訳本を見付けた時「翻訳の勉強のためによんでみよう」と思って購入した。


ところが30年後に読んだこの作品、村上さんの訳がよかったのか、文学の中にある男女の機微が読めるほどに私がやっと成長したのか、フィッツジェラルドの描くアメリカの階級世界の壁やタイプが良く分るようになったからか、とにかく感動した。なんて悲しい物語なんだろう。村上さんが後書きで語っているように「今の話」で全然古くない。そして技術的に言えば中編小説なのに途中でだれる所がまったくない。今度は是非英文と読み比べてみよう。