(English version is on 3/24/06)


ここ1週間はゆるゆると時間が過ぎた。


週末から週の前半にかけてはすっかり雪に埋まってしまった。雪はその日のうちにどけてしまわないと、夜の冷え込み、昼間の溶解(たとえ少しでも)を繰り返しガンガンに固くなってしまう。シャベルはおろか、家庭用除雪機なんかでは手も足もでなくなってしまうのだ。


この単純な事実を米国北東部に15年以上住んでいるのに知らなかった。これまでは几帳面な夫が その日のうちに大事に至る前に何度も除雪をして来たのだ。


金曜日の夜に降った雪が日曜日になってもそのままなので、近所の人々や、車で我が家の前を通過する友達が心配し始め、電話が鳴り出した。「えっそうなの」と私も外に出て雪を蹴ってみたら、岩みたいにビクともしない。息子は月曜の夜に帰宅して除雪をする予定のようだったけど、そんなこと出来る筈がない。結局は除雪のプロ(トラックに大きなシャベル重機をつけている)に月曜の午後来てもらった。


皮肉なことに、翌日から気温が上がり出して雪解けも始まったけれど(写真)、除雪しなかったら少なくともあと2、3日は車を出せなかったに違いない。


さて、今週は入ったと思った仕事がキャンセルになったりして、のんびり過ごしていたのだが木曜日に大事件が起こった。


木曜日には2週間置きの「お掃除ヘルパーさん」が来てくれたので彼女を家に残して散歩に出た。帰って来ると、夫の書斎の絨毯がはがれ、バケツが置いてある。


「2階のトイレの水が流れっぱなしになって、一階の天井に雨(?)漏りしてるの」という報告。トイレの床もびしょびしょになったらしいのだが、彼女がちゃんと片付けてくれていた。実は去年も似たようなことがあったけれど大事にいたらなかったので、私の反応は「配管工に電話をかければいいだろう」ぐらいにかなり冷静だった。ところが、地下の自分のオフィスで仕事を始めると「ポトン、ポトン」と水漏れの音がする。


なんてこった!地下のファミリールーム(テレビ、ステレオ、DVD、本棚のおいてある部屋)の天井に水漏れがしているのだ。この部屋一昨年洪水にやられ、去年の春内装をしたばかり!本棚もテレビスタンドも購入してから1年も経っていない。


私のSOSの電話に配管工のスティーブがすぐに来てくれた。彼の話に寄ると我が家のトイレは問題のある製品らしい。使用後15年ぐらいすると、流した水を入れる部品がはがれてしまう傾向があるとのこと。案の定、我が家のトイレもその部品が本体からはずれてしまっていて、もう使い物にならないとのことで、すぐさま破棄。雨漏りは天井に溜まった水が流れきったところで収まった。


さて、新しいトイレを購入しなければならないのだが、このトイレ淡いブルーグレーで洗面所のシンクもシャワーストールも同じ色でマッチングしてある。同じ色のものを探すのはどうも無理らしい。そうなると、少なくともシンクも新しくして色を合わせる必要がある。そうするとカウンタートップがみすぼらしくなるから張り替えた方がいいかもしれないし、水道のがらんもピカピカのに変えた方がいい。それに我が家にはトイレが3つあるのだが、全部が同じトイレ器を使ってある。そのうち一つのトイレに問題が起こったから、予兆的に全てを取り替えるべきだろう。


日本の木造家屋は20年ぐらいで建て直しをするのだが、米国では築80年ぐらいの家が珍しくない。しかし家をそれだけ長持ちさせるためには、こまめに手をいれる必要がある。特に水回りにはお金をかけなければならない。我が家は結構新しく見えるのだけれども築17年目でそろそろ手を入れる時期に来ている(雨量のせいか、日本の家より風化はずっと穏やかだ。)


最善策(金銭的には最悪策)は2階のバス、トイレ2個の改装を一緒に行ってしまうことなのだが、そんなお金一体どこにあるんだ?そろそろ車を買い替える時期も来てるのに。。。


アキシデントや緊急事態は必ず夫が海外にいる時に起こる。